知りたかった絵本の題名


6/18のブログで「年寄りを労わるのは、雨が降ったら傘を差すのと同じくらい
当たり前の感覚だ」と書いたのだが、そーゆー自分はかなりの「傘嫌い」だったりする。
主たる理由は単に面倒臭いから。あの片手がふさがる感覚がどーしても許せない。
天気予報で「午後から雨」と言っていても、出掛けに降っていなければ絶対傘は
持って行かないし、その結果降られてしまっても、決して出先で傘を買ったりはしない。
濡れたら困るような高い物を身につけてるワケでも無いし、流れたら困るほどの
厚化粧をしているワケでも無いしね。だから、街中でほんの少し雨が降り出した状態で
さっさと傘を差す人を見かけると「そんなに流れたら困るような厚化粧をしてんだな、プッ!」
などと意地悪く思ってしまう。
昔からこんな感覚だったので、時にびしょ濡れになって学校&会社に行くことも
多かったのだが、幸いなことにそれが原因であからさまに仲間ハズレにされたりといった
ことは無かったけれど、やっぱりちょっと周りからは浮いていたと思う。
(トイレで雨粒を拭いていると、クスクス笑われたりとか)


「そんなに傘を差さないって変なの?」と思っていた時、本屋で一冊の絵本が目に入った。
舞台は外国。とある男性は傘を差すのが嫌いで、雨に降られても傘を差さないでいたら
周りの人間から「皆は雨が降ると傘を差すのに、なぜお前は差さないんだ?」と責められ
最終的には「皆と同じ意見を持たない奴は危険だ」と判断され、その傘嫌いの男が
牢屋に入れられてしまう、という『絵本』と呼ぶにはかなりシュールな内容の本だった。
まさにこの主人公と立場がダブる自分にとって、この絵本の内容はかなり衝撃的で
購入はしなかったけれど、立ち読みしてから10年くらい経つにもかかわらず
ずっと記憶の片隅に残っていた。だけどタイトルを覚えていなかったので、この絵本を
読むことはもう無いんだろうなぁ、と思っていたのだが、ダメモトで「教えて!goo」に
質問を出してみたら、速攻で回答が寄せられた。…恐るべしインターネット。
10年来の疑問がこんなに簡単に解けてしまうとは^^;
その絵本のタイトルは『かさをささないシランさん』。何と谷川俊太郎さんの作品だそうだ。
多分図書館には有ると思うので、興味を持たれた方はぜひぜひ読んでみて下さい。




余談ですが、この絵本について色々ぐぐっていた時、似たような内容の絵本として
『わたしのいもうと』という絵本のタイトルがよく引っかかったので、こちらも色々と
見てみましたが…。うわ、辛過ぎるよーっ(T_T)。簡単に説明すると、著者の妹さんは
「跳び箱が飛べない」といった些細な理由でイジメに会い、それが原因で入院し
最後はその妹さんが亡くなってしまう、という内容みたいです(読んだことが無いので
こんな煮え切らない書き方しかできない^^;)。
何で他人とちょっと違うだけで責めらんなきゃいけないんだろ、と自分と重ね合わせて
パソの前で思わず涙ぐんでしまいました…。人間なんだからどうしても自分と合わない
奴がいるのは仕方無いでしょう。だからと言って、その人をイジメていい、という
理由にはならないと思う。気に食わなきゃ係わらなければいいだけの話で
なぜ他者を攻撃することによって満足感が得られるのか、正直理解不能です。
自分だったら、他者を傷つけたら激しく自己嫌悪に陥るけどなぁ…。
(この絵本を読んだ感想として「この本にはイジメる側の論理が欠けている」といった
内容の書き込みがあったサイトを見つけて、暗澹たる気持ちになりました…
(↑2ちゃんに非ず)。
「イジメる側の論理」って何だよ。そんなご立派な理由があるなら言ってみろよ(激怒))。


わたしのいもうと (新編・絵本平和のために)

わたしのいもうと (新編・絵本平和のために)