話題だったそうなのですが、私は全然知りませんでした(汗)


・らくだのひとりごと「席を譲らなかった若者」
http://rakudaj.seesaa.net/article/3130212.html


↑とある方のブログを見ていた時に、そのブログで紹介されてたので見てみました。
まず、若者の反論は全くの的外れで、自分には全く共感できない。
年金問題」や「土曜出勤」なぞ、その老人には全く関係の無いことなんだから
これはただの八つ当たりだ。こんな文字通りの「『屁』理屈」に思わず納得してしまった
筆者は正直「おかしい」と思う。
しかし、このブログに書かれたコメントを読むと、この若者に賛同する人がかなり多くて
面食らった。中には「年寄りを敬わなければいけない理由がわからない」なんていう
意見もちらほら…。いや、敬わなきゃいかんよ。それは理屈じゃなくて「雨が降ったら
傘を差す」くらい当たり前の意識として持ってなくちゃイカン感覚だろ。
(つか、「敬う」って言葉は大袈裟だよな。「労わる」の方がしっくり来る)
こーゆーこと言う人達は大半が10代〜20代前半の若者なんだろうけど、彼らは多分
祖父母と同居した経験が無いんだろうなぁ。日常でリアルに年寄りと接していれば
こんな思いやりの無い発言はできないと思うんだけど…。「老い」は決して病気では
ないけれど、実際老人と言える年の親と一緒に暮らしていると、色々な場面で
「キツそうだなぁ」と感じることが多い。だから自分は自然に「老人は労わらなくては」
という意識を持てていますけどね(当たり前のこと過ぎて、言ってて恥ずかしい(*-_-*))。


だけど、もし自分がこの若者の立場だったら?と仮定したら「絶っっ対譲らない」ですね(笑)。
これは相手が老人だろうが何だろうが関係ありませんよ。他人を不快にさせる人間に対して
何で親切にせにゃあならんのですか? この老人は「人の善意に基づくマナーを強要した」
という時点で既に「マナー違反」だと思います。先にマナー違反を犯した人間が、他の
マナー違反者を咎める資格なんてありません。自分がこんな不運な状況に出会ってしまったなら
多分その老人を睨み続けるか、明らかに自分に対してイヤミを言っているのだったら「何で
私にだけ言うんだ! 他のヤツにも言え!」とキレるでしょうね。んで、意地張って終点まで
降りないかもしれない(笑)


個人的には、マナーを強要した時点で老人の方が分が悪いとは思います。だけど
このブログのコメントを見て「老人だからって敬う必要は無いのかもしれない」などと
考えてしまう自分勝手な若者がこれ以上増えたらどうしよう、と暗澹たる気持ちになります。
とは言っても、たまに母親(70オーバー)と電車で出かけると、大抵若い方から席を
譲っていただけるので「まだまだ捨てたモンじゃないな」とも思うんですけどね。
…正直なことを言うと、母親が席を譲られるのを見ると「オレの母ちゃんそんなに老けてる?」
と思いますし、母親の方もちょっとフクザツなんじゃないかと思います。でも、人の好意は
大変ありがたいものなので、喜んで譲っていただいてます。老人側も、たとえ「年寄り扱い」
されたのがちょっと気に障ったとしても「年寄り扱いするな!」などと言ったりせずに
好意は素直に受け取ってほしいですね。そうじゃないと、本当に席を必要とする人にまで
譲るのを躊躇してしまう人が今以上に増えてしまうかもしれないですから。


…とは言っても、最近の自分はたまにしか電車に乗らないし、乗って座れると
素で爆睡してしまうので「席を譲った」記憶は10年くらい溯らないと出て来ないかも(汗)
(でも普段は、2人以上座れるスペースが無ければ座らないよ。デブだからね(泣笑))


このブログがこれだけ話題を集めたのは、文章を見る限りでは「どっちも悪い」のに
読んだ人達が妙にムキになって黒白をつけたがったからじゃないか、と思います。
個人的には『若者の反論は意味不明だけど、この老人には席を譲らない』って感じかなぁ。
だって両方悪いもん。それを「どっちが悪い?」と勝ち負け的な議論に持ち込むのは
何だか不毛だなぁ、と思うのですが。